「冴えない彼女の育てかた」より加藤恵キャラクターイメージソングverの登場です。
この作品、等身大ポスターを見かけたときに、その当時作成中のオリジナル物と作りたいものが似通っていたので途中で路線変更したのですが、実はプライズで既にフィギュアが出ていたのですね。
気づいた時には既に本申請も終えており、版権待ちの状態だったし、すぐに取り寄せてどれだけ似ているのか心配だったのですが、全然違っていて安心しました。(どちらかというと版権が貰えない心配の方が強かった)
今回の作品は3DCAD(いわゆるzBrush)を使うのではなく、ニューファンドを使った粘土造形となります。アナログのいいところは微妙なラインを突き詰めることで、見た目に柔らかく仕上げることが出来るのですが、この加藤恵、イラストごとに微妙にふとももの大きさ、ウェスト、胸、髪型、顔が違うため、かなり悩むところがあり、盛ったり削ったりを繰り返しましたが、結局は、TVアニメ版の加藤恵が私にとってはお手本に近く、それを等身大ポスターのデザインに落とし込む方法で造形を進めています。なので、お顔と髪型はTVアニメ版準拠?になっているはずです。
やっぱり、加藤恵は難しいです。足のラインも、胸のラインも、はたまた髪型も先輩や英梨々と比べるとよい意味で平凡で主張がない(してはいけない?)ため、見た目を押さえる?ことに苦心したのを覚えています。
髪型などは、最初はもう少し動きがあったのですが、TAKE4で納得し、今の一番落ち着いた状態にしました。(後ろ髪の裏側奥がないのも手抜きではなく、私としては一番と思う選択をしたつもりです)
まあ、出来上がってみると、見た目すっきり、かわいさ成分が若干少ない?と思いますが、もっとほっぺたにチークと唇にピンクをいれるだけで激変するのではないかと考えています。(出来上がったのが前日で冒険が出来ず・・・)
ここまでテキストを入力すると言うことは自分自身、かなり気に入っていると言うことでしょうね。
・・・自分の世界はこれぐらいにして、製作時の注意点補足です。
1)スカートやセーラーのライン
これはテクニックのひとつですが、ホームセンターに売っている、ホワイトに近い和紙で作られたマスキングテープを用意してそれにガイアから売られている透明なプライマーを塗布した上で青や白を塗ったものを適当な幅に切った上で張り付けする方法が一番です。
貼り付け後はクリアーを薄く何度も塗って、テープが剥がれないようにしてからフラットを塗ってください。(ガイドはないため適当に)ガイド嫌いなんです。
2)ボタンについて
ボタンは展示品では1つ大きいサイズを使っていますが、あまりに大きいため、キットにはサイズを落としたものを添付しています。以下の画像のように瞬着を流して作製ください。
3)スカートが薄すぎる件
スカートはストンと落とすことを狙ってギリギリまで詰めています。そのためレジンが透明な部分がありますが、おすすめは透明な部分だけ裏側から瞬着を薄く塗って硬化剤で硬化させることです。シアノンDWがおすすめですが、なんでもよいです。この部分本当にギリギリのためパテなどを盛るとおパンツに干渉して塗装が剥げます。
4)右腕の取り付け
展示品を制作中に右腕と左手の取り合いが悪く難儀しました。原因は正面画像を見てわかるかと思いますが、右肩はもっとなで肩に作っており、右腕の固定位置をもっと下にする必要がありました。ガイドはありますが、ご注意ください。
5)左のもみ上げ部分の造形について
複製で無理矢理に抜いている部分はこれだけだと思っていますが、以下の写真が前髪の原型画像となりますので、レジンを切り取る際の参考にしていただければと思います。
以下、ブラッシュアップ前の画像です。強調気味にほっぺたにチーク入れております。