マルゼンスキーが出来上がりました!

2023/07/22朝 部分加筆

 

こんにちは!フェアリーテイルです。

ツイッターでは先日呟きましたけども、ウマ娘プリティーダービーより、マルゼンスキーが完成しました。

マルゼンスキー正面画像

最終的なスペックですが、高さ23cm超、価格16,000円(WFイベント価格)。パーツ数は50パーツ。白目まで印刷されたアイデカールが付属(MD-5500による自家製)。今回も全パーツが油性の光硬化レジン製(3Dプリンタ出力品)となっています。

ちょっとタレ目にした方がより似ると思います。各部テカっていますが、ちょっぴり光沢気味にして、ゴージャス感を狙ってみました。

今回のパーツの合い具合ですが、ボレロの本体と袖の隙間や、太ももとタイツの隙間、後ろ髪同士の隙間など、まったくパテ埋めしてなくてもこのぐらいの精度は出ております。

ただし、頭頂部は後ろ髪が7パーツもあることからもわかるようにきちんとパーツ合わせをしないと隙間が出来てしまいます。パーツ合わせをすれば大丈夫です。

そして、セーラー襟の下部分の合わせ。これは少しきつめになっていて、右襟を置いてから左襟をかぶせるような調整してもらう必要がありますね。

スタイル的には原案を踏襲しているものの、細部は勝負服デザインを流用している原型氏的にいいとこどりスタイル。大まかには、髪の毛、襟ベルト、ブーツ形状、等は勝負服からデザインを逆輸入しています。

設計時にはブーツ厚みをもっと細くしていましたが、足首の荷重をブーツ全体で支えるよう足首部分を太くせざるを得ませんでした。原型氏的には足首が細いのが好みなのですが、あの問題が発生してから冒険は出来ません。

マルゼン姐さんはスーパーカーといわれるだけあって、後ろ姿もかっこいいです。

デザインはひじょーにシンプルなものの、服の重なりが何重にもなっているからなのか、カラーが赤だからなのか、はたまた縦ドリルだからなのか、とてもゴージャスな雰囲気ですね。

自分で作っといてナンですが、非常にバランスが良いです。。

特に左太ももの線とスカートの根元の線が一緒だったりするところ。これはジーンズでいうところのローライズなスカートを穿いているんですが、これがパーツ分割的に大変厳しかった…

そこで、スカートの厚みを含め裏地のモールドをホットパンツのパーツ側で受け止めたため、ホットパンツの造形はスカートモールドの窪みだらけとなっていて、造形もへったくれもなくなってしまっていますのでご了承ください。

版元様にはスカートの下はエロい表現をしない約束で版権を戴いていますから、結果的にヨシということになるのでしょうか。

後ろ髪は勝負服デザインを踏襲した縦ロールになっていますが、後ろ髪だけで7パーツに分かれています。特に中央部の4つは左右のドリルごとに2つのパーツの組み合わせで出来ていて、組み立ても少しだけ知恵の輪になっています。

他には腰リボンと尻尾との絡みも組み立て上の注意点です。これは原案デザインを立体化するとどうしてもこうなるなあ、という結果できた造形なのですが、先にリボンと尻尾を画像のように絡めてからボディに装着する方がやりやすく、マニュアルもこの手順で記載させて戴きました。

でも、こう見ますと、リボンと尻尾の絡みも見どころの一つですね。。

 

他、注意点ですが、、、

(一つ目)

今回から足首部分のパーツは耐熱性のある光硬化レジンで出力してエルコンドルパサーで発生した問題を対策しているものの、やはり縦ロールの重量が結構あって後傾しようとする力が常に掛かります。

そこで、腰リボンが地面まで垂れ下がっているのを利用してリボン足で後ろから支えられるよう、もう一つの対策を考えました。そのため、腰リボン本体にはボレロの裾を挟む切り欠きを設けており、腰リボン足→腰リボン本体→ボレロのように後傾する荷重を受け止めるようしてあります。(入念な擦り合わせと組み立てが必要ですが…)

(ご注意。上記画像ではリボンが浮いてしまってますが、会場に運ぶために仮組み部分が多く、このようになってます。設計上は地面にぴったり届くようになってます。)

 

(二つ目)

 縦ロール髪の塗装です。

画像見ていただくと分かりますように、7パーツに分けてはいるものの、ところどころ髪の毛同士を浮かして意図的に隙間を作ってゴージャス感を出しています。これは天然の複製防止機能も果たしているのですが、エアブラシ塗装にはつらいところがあります。塗りにくい箇所は事前に筆塗りなどである程度塗ってからエアブラシ塗装をすることをお勧めいたします。

 

(三つ目)

展示台との接地です。

この商品は少なくとも3mm厚のあるアクリル板に3×10mm皿タッピングなどで止めることが前提のものです。

今回から足首パーツに軟化剤を添加していませんから材料は固いです。そのため、最低でも2.5mm、できれば2.6mmの穴を空けたうえで3×10mmタッピングで接地してください。

これよりも小さい穴だと経年でブーツ部分が割れてくると考えられます。

 

なお、足首とブーツの接続は真鍮線を通せるような厚みはないですが、足首パーツをブーツの底まで緩いテーパー形状で差し込むようになっているため全体で荷重を支える作りになっていて、真鍮線は不要と考えています。

心配であれば、接着固定後にブーツ裏から真鍮線用の穴を空けて差し込むことになるでしょう。

 

最後、現在も足首問題の耐久テスト中です。テストの結果次第では販売できず展示のみになる可能性もありますのでご注意ください。

次回、最終案内時に発表させていただきます。対策できましたので販売します。

マルゼンスキーのパッケージ内容